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コミュニケーション [育児]

自閉症をはじめ、広汎性発達障害の人たちには多かれ少なかれコミュニケーションに障害を抱えています。子供の言葉が遅れているのを気にする親御さんがいますが、話すか話さないかは実は大きな問題では無いと思います。伝えようとする気があるかが、或いは相手の様子を伺おうとするかが重要なポイントではないでしょうか。

指を指して伝えようとしたり、目を見てにっこりと笑ったり。これらは人間が基本的に備えているコミュニケーション能力で、多分世界共通なのではないでしょうか。パンナも1歳過ぎまでは普通にやっていました。

ある時に観た海外のニュース番組でやっていたのですが、人間は自分が得にならないことに対しても行動を起こすことを本能的に備えている生き物だそうです。例えば、1歳くらいの赤ちゃんの目の前に棒が落ちていて、それを取ろうと大人が手を伸ばしているのですがなかなか取れないフリをします。すると、多くの赤ちゃんは大人の気持ちを察して棒を取って大人に渡してくれるそうです。そのニュースでやっていた実験では確かに多くの赤ちゃんが手伝っていました。それを取ったところでその赤ちゃんには何の得にもならないのですが、多くは手助けをするという行動に出るのです。これがコミュニケーションだと思いました。

パンナは多分こういうことはできません。今は多少言葉が通じるようになったので、「取って」と伝えれば、気分が向けば取ってくれると思いますが自発的には動かないでしょう。

コミュニケーションができるようになるまで何年かかるか分かりませんが、辛抱強く続けていきたいと思います。

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環境構築 [育児]

一方、早い段階での働きかけがその後に大きな影響を与えることも分かりました。パンナの異変に気づいて既に3ヶ月が過ぎていましたが、年齢も年齢だし遅すぎることはないと考えました。

何から手をつけたものか悩みましたが、まず新しい生活環境の構築から入ることにしました。パンナの療育を行う我々がダウンしてしまっては元も子もありません。幸い、電車で一時間くらいの場所に妻の実家があり、全面的にサポートをお願いできそうなので、暫く妻はパンナとともにそちらにお世話になることになりました。彼女の場合、パンナに24時間付きっ切りなので精神的にめいってしまうこともあり、このサポートは本当に助かりました。

自閉症児の中には引越しなどの環境変化でパニックを起こしてしまう子もいるようですが、パンナはそこは全く気にならない感じでした。そもそも、当時、パンナはほとんど周りが見えていなかったような気がします。

ただずっと同居というわけにもいかないので、実家近くのアパートを探し始めました。これまで会社から電車で一駅、歩いても通勤できる距離だったのと、出かけるのに非常に便利がいい場所だったので離れがたかったのですがこればかりは仕方ありません。アパートを見つけて引越しするまでの間、金曜日の夜に妻の実家に帰り、月曜日の朝はそこから出勤する日々が約3ヶ月続きました。

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調査開始 [育児]

私の自閉症の知識は皆無に近く、自閉症といえばレインマンでダスティン・ホフマンが演じていたの位しか頭に浮かんでこないレベルです。(中学校のときに一度だけ観た記憶がありますが、彼が演じた自閉症の中年男性は、極めてコミュニケーションが苦手、子供みたいに純粋、そして非常に記憶力が良かったのを今でも鮮明に覚えています。)

そこでネットと本をフル活用して情報を収集することから始めました。ネット上にはいろいろな情報がありました。素人目にも信用できないもの、非常によくまとまっているもの。自分たちに都合の良い情報のみを取らないよう手分けしながら客観的に情報のスクリーニングを行っていった結果、少しずつどんなものかが分かってきました。そして、この病気が治る見込みが無さそうだということも。


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発見 [育児]

我々がパンナの異変に気付いたのは今から約二年前、パンナが一歳半くらいの時でした。テレビを見る時にほとんど無反応でいたり、我々と目を合わせようとしなくなったり、下唇を噛んでボーッとしてたり、と一人で篭る事が多くなったのです。最初は成長の過程でこういう事もあるのかなくらいに思っていたのですが、どうもおかしいと思うようになりました。

妻が近所の子育て相談所に電話したところすぐに連れて来るよう言われ、翌日パンナを連れて行って言われたのが自閉の傾向が有るということ。小さいので正式な診断ではありませんでしたが我々は大いに狼狽しました。

かなり小さい頃からパンナは変わっていました。極度の怖がり、人によりも物への興味が強かったり、ありえないくらい落ち着きが無かったり。それでも個性だと好意的に捉えていました。

何日かは大いに落胆しましたが悩んでばかりもいられません。我々の新しい生活が始まりました。
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